稽古だからこそできることを忘れちゃいけない
芝居の稽古って、劇団それぞれだし、色々な稽古の仕方があると思う。
ま、俺はそんな色々を知らないんだけど。
ただ、一つ。
稽古なんだから、毎回毎回いろんなことに挑戦はしていかなきゃいけない。
セリフ一つにしても、言い方なんて無数に存在するし、立ち回り。動きも組み合わせたらいくらでもできる。
その中で自分のイメージとそれを見た人のイメージが果たして同じなのか?とか考えながらやらなければいけないと思う。
やっぱり、役者って言うのは表現力のプロを目指すべきだし、だからこそこういう風に見せたいならこういう風にするってのがちゃんと明確にできなければならない。
同じシーンを何度も稽古する時があるとする。
1度目と2度目は絶対に同じじゃいけない。
ガラッと変えてみなければいけない。
じゃないと、あー最初の演技でこの人は出来てると思ってるんだなーと演出家に思われる。
自分の演技が変われば相手の演技も変わってくるかもしれない。
まだ、未知数ののびしろを始めで潰してしまうのは本当にもったいないことだと思う。
だからこそ、毎回毎回挑戦するべき。
ちょろっと変えたくらいじゃ、何も変わらない。
稽古ってのは何をしてもいいんだぜ?
正解なんてないんだよ。
自分のイメージが100%相手に伝わることなんてないし、捉え方は人それぞれなんだから、あ、こういう風にすればこういう風に見えてるのかってのを一つずつ見つけていって、演技の幅を広げることも役者には必要だと思う。