ダメなやつのダメなとこ真似してもダメになるに決まってんだから。
演劇会といっちゃあれだけどさ。
この世界には売れてない(売れてる、売れてないを線引きするのが役者一本で生活できることとする)役者がごまんといるわけ。
周りを見渡しても、どこぞの関西で名の知れた劇団に所属してたってバイトで生計を立ててる人はものすごい多い。
もちろん、演劇の先輩であったり、演技に関して尊敬するところは多い。
でも、そうなりたいかと言われたらなりたくない。
だって食えてないもん。
今の俺と同じだもん。
10年、20年役者を続けたとしてその状況ならやばい。やばいとしか言いようがない。他になにか収入源があるなら別だけど、ないならオワコン。
こんなこと言っちゃなんだけど、そういう人たちはめちゃくちゃいい見本だと思う。
だって、その人たちがしてきていることを真似すればさ、そうなれるわけだもん。
逆を言えば、その人たちがしてることをやらなければ役者で食っていけるという未来へ光が見えるんじゃないかってこと。
真似をするな。
やっていることをやるな。
演劇界での今の普通は絶対に疑った方がいい。
例えば、チケットを売るのに劇団に所属していればノルマってのがある。
だいたい、一人当たり30〜50が普通だと思う。
50呼べたらすげーー!!って言われることだってある。
50も呼べたと考えるのか、50しか呼べなかったと考えるのか。ここで大きな差が出るんじゃないかな。
俺は50しか呼べねーのかって思っちゃう。
10年役者をして50。
もうダメだよな。絶対やり方変えた方がいいよな。
舞台ってゆうのは大体チケット代が3500円程度。
300人入る劇場で舞台をするとして、5日公演の1日二本で10回公演だったとする。
3500×300=1050000
105000×10=105000000
1050万円の収入がある。
劇団員が10人いたとして÷10で105万円
そっから、劇場を借りるお金。
照明さん、音響さんを雇うお金。
舞台美術を作るお金。
それを劇場まで運ぶお金。
その他にも諸々、チラシを作るお金などがかかる。
それだけ3000人動員しても一回の公演での収入なんておそらく一人当たり20万円でもいったらいい方なんじゃないかな。
公演ってのは大体年に多くて3回とか。
60万。
1年12ヶ月で割ると、5万円。
月5万円。
3000人動員してだよ?
一人当たり50人呼べた!!で喜べますか。
大事なのはそこじゃねぇだろ。
全然足りない。
3000人も呼べない。その数では。
ノルマなんてものは達成するのは当たり前。
死ぬ気でお客さんにファンになってもらわなきゃいけない。呼ばなくてもきてくれる3000人をとりあえず作らなければいけない。
えーっと、こういう話じゃないんだ。
お金の話だけど、ノルマの話をしたいわけじゃない。
そうやって考えてる人の真似をしちゃいけないってこと。
チケットを売るにも、知り合いに声をかけるのはもちろん。だけどそれだけじゃダメだって思う。
自分の知り合いなんて多くても300人とか。
ほぼほぼ話したこともない人も入れてね?
その人たちが全員見に来てくれるはずがない。
来てくれたとしても、毎回来てくれるはずがない。
だから、アプローチする場所はもっと違うところにも焦点を合わせなければならないんじゃないかって考える。
今は具体的にどうすればいいかとかわからない。
でも、そこだけじゃダメだってことはわかってる。
ありとあらゆる思いつきを実行していかなければ食っていけない。そんな甘い世界じゃない。
趣味でやるなら最高だけど、俺は仕事として捉えてる。
プロになる。
他にもたくさんあるはずだ。
2.5次元舞台なんてものはすごい。
舞台を見たことがなかった人たちも巻き込んで、大人気になってる。これは絶対に真似した方がいいところがある。
2.5次元舞台をしたいわけじゃない。
だけど、今の現状をしっかり見つめて今後どうしていくか、考えていこう。