笑いを取りに来る芝居ほど寒いものはない
見ててこっちが少し引いちゃう演技ってありませんか。あ、ここ笑ってる人おるけど全然面白くないみたいな。
○笑いを取りに来る芝居とはどんなものか
それは、その役の方の個性や人を楽しませようとする行動から来るものである。
なので、全部が全部悪いわけではない。
ただ、いまこの芝居で笑いを自ら取りに来る必要ある?的なことを何度もされたらもうひいてしまう。
○なぜ寒いのか
単純にエネルギーの放出だけだからでしょうね。何か気の利いたテクニックを出すでもなし、勢いのままにキャラのエンジンをかけて変顔したり、大声をだしたり、イントネーションを変えて見たり?
それを求めている状況ならばそれはとても魅力的なものになるとおもう。
その作品の伝えたいものをただの自分のわらかしたいという欲求が消してしまっている。
もうこれ最悪。ほんと自己中。
笑いの生まれるポイントには会話のスピード、間などが本当に深く関係している。
「え?」の一言を聞き返すというセリフがあったとする。
ただ単にセリフ読むだけじゃ、面白くもなんともないこの言葉がたっぷりの間をとったあとに発せられたら面白いシーンになることだってある。
役者はここがどういうシーンなのかを深くお客さんよりも考えていくべきだ。