まいすぴんらいふ

これは僕が生きてきた証である。

役者に必要な心がけ


今まで生きてきた中で人はたくさん思考している。考えていないようで何かを考えている。人は1日に何万回と考える生物らしい。
俺は、人と話すのが苦手だ。
でも話し上手…いや、伝え上手になりたいと思う。
これは、ある人からの話。
もちろん演劇に関して。全て鵜呑みにしても良いとは言えないが今の僕には確実に必要で心に留めておかなくてはいけないことである。
以前の舞台の公演終わりの稽古での話。
今回の舞台で出来ていなかったところは?
1人はもっとその役に自分を出せたはずなのに、今回は出し切れなかった。と答えた。
その答えに対して、ものすごい罠がそこにはあると。自分はもっとできるはずなのに今回は努力が足りなかったから次はもっと頑張ろう。これは悪くない。やる気があるのだから。しかし、この考え方が続くとダメな方へ行ってしまう。それは、今現在の自分のレベルを過信している。そして、その打開策として具体的なものがない。自分ならもっとできるという考え方の罠。客観的に自分を見て今現在出来ていなかったところを見直さなければならない。この役者は伸びない。
会社の新入社員で例えてみると
AとBは同じ仕事をして同じミスをしてしまった。
Aはミスをしてしまったのは自分が不甲斐ないからだ。次はもっとできるはず。次はもっと大きな仕事を成功させて上司を唸らせてやるぞ!!
Bはミスをしてしまったのは自分が不甲斐ないからだ。今回はあそこであれをしてしまったのが大きなミスなのかもしれない。次の仕事ではとりあえずあのミスだけはしないように頑張ろう!!
どちらをあなたは雇いたいだろう。
答えは見えている。Bだ。
しっかりと自分の力を見て、出来ていないところを出来るようにと一つずつ大きくなろうとしている。小さい成功が積み重なっていくうちにBは大きな仕事を成功させるだろう。
まとめると、具体的に出来ていなかった点を見つめる。なぜ出来なかったのか、次はそれをどうするか。見えないものを上手くなろうとして見えないんだから上手くなってるかすらもわからない。ということだ。
なるほど、と思ったね。ほんと。
そしてもう一つ。
自分を褒めてやること。上記のことがあるからとダメなことばかりに目を向けても自分がかわいそうだ。一つ前の舞台の自分より成長したところはあるはずである。
意識してなかった部分を意識できたとか。
大きな声を出しても枯れないようになったとか。
間が怖いけど頑張って間を取ってみたとか。
そう考えると自分のやる気にも繋がる。成長してると思えると嬉しいしね。
だからと言って自己満足はいけない。
難しいけど、なんとなくわかった。
俺はイケメンでもなければめちゃくちゃブスでもない。街ですれ違っても印象を持たれないような普通の顔だ。歌も上手くない。声も良くない。そんな中で素晴らしい役者たちに勝っていくにはという話もした。
これはまた、次にでも話したい。
役者で食っていくそのためにやれることからやっていく。
今日はこの辺で!